発がん物質にも閾値がある
そのほかに寄せられた疑問として「先生は0.5ppb以下の臭素酸カリウムが絶対発がんに関係しないと言い切れるか」という問い掛けがあった。科学に携わる者として「絶対」という言葉は禁忌であるので、100%とは言えないが、限りなくゼロであるとは言い切れる。それは、近年の研究において発がん物質には閾値がないという見解が崩れているからである。すなわち、発がんと言うような遺伝子の変異に起因する疾患は量がどんなに少なくなっても少ないなりに用量依存的に発がん作用がある、という考え方が一般的であったが、その考え方が訂正されてきたという事である。
まだ、多くの研究者とまでは言えないが、発がん物質がある濃度以下になると全くその前兆的反応すらなくなることが証明されている。実際に動物実験により長期投与で幾つかの発がん物質について証明されている。臭素酸カリウムにおいてもすでに実験による報告があり、その変位原性の閾値は125ppmで病理学的変化では30ppmとされているのでこのパンで問題にされている0.5ppbの数万倍の濃度である。従って動物実験の結果ではあるが、0.5ppb以下では何も起こらないことが証明されている。ちなみに、日本の水道水では臭素酸は10ppb以下が許容値であり、米国のパンは20ppbまでの残留が認められている。
そのほかに寄せられた疑問として「先生は0.5ppb以下の臭素酸カリウムが絶対発がんに関係しないと言い切れるか」という問い掛けがあった。科学に携わる者として「絶対」という言葉は禁忌であるので、100%とは言えないが、限りなくゼロであるとは言い切れる。それは、近年の研究において発がん物質には閾値がないという見解が崩れているからである。すなわち、発がんと言うような遺伝子の変異に起因する疾患は量がどんなに少なくなっても少ないなりに用量依存的に発がん作用がある、という考え方が一般的であったが、その考え方が訂正されてきたという事である。
まだ、多くの研究者とまでは言えないが、発がん物質がある濃度以下になると全くその前兆的反応すらなくなることが証明されている。実際に動物実験により長期投与で幾つかの発がん物質について証明されている。臭素酸カリウムにおいてもすでに実験による報告があり、その変位原性の閾値は125ppmで病理学的変化では30ppmとされているのでこのパンで問題にされている0.5ppbの数万倍の濃度である。従って動物実験の結果ではあるが、0.5ppb以下では何も起こらないことが証明されている。ちなみに、日本の水道水では臭素酸は10ppb以下が許容値であり、米国のパンは20ppbまでの残留が認められている。